シャボン玉の石鹸シャンプーで抜け毛が増えた:10年使用した結果
筆者は10年前より抜け毛が増えるようになった。当時は30代初め、禿げるにはまだ早い。何とか出来ないかと色々と模索する中で、石鹸シャンプーが地肌に良いという記事やレビューを見た。確かに石鹸は余分なものが入ってなさそうだ。早速購入し、その後およそ10年間使用していた。
結果、残念ながら抜け毛が止まることは無かった。
石鹸シャンプーが抜け毛を防ぐ根拠
石鹸シャンプーがなぜ抜け毛を防ぐか―。これは、頭皮へのダメージが少ないから、とされている。石鹸シャンプーは水とカリ石ケン素地のみのシンプルな構成で、余分な化学物質を使っていない。また、そもそも石鹸は水に薄まると洗浄力が消える特性を持ち、頭皮へのダメージが残りにくい。この2つの特性により、頭皮へダメージを与えずに髪を洗えるそうだ。
一方、通常の界面活性剤のシャンプーの場合、成分調整のため色々な物が入っている。洗浄力が強いものも多い。これらが頭皮へ良くない影響を与え、フケや痒みの原因になるらしい。
抜け毛について
抜け毛についてもおさらいしておく。正常な場合でも、1日100本程度は髪の毛が抜ける。ただし、抜けると同時に新しい髪の毛が生えてくるため、特別髪が抜けているような印象を与えない。
これが、頭皮へのダメージなどで抜け毛が100本以上になる、または新しい髪の毛が生えなくなってくると、段々と印象が変わってくる。薄毛が目立ち、何となく髪を気にするようになるのもこの頃だ。抜け毛を減らすためには、とにかく頭皮へのダメージは抑えた方が良い。
実際に使用した感想
筆者はシャボン玉石けんのシャンプーを10年ほど使用した。当初は期待を込めて使用したが、実際は何も考えず、ただ漫然と使用してきた感も否めない。それでも10年、である。この10年の使用した感想を記す。
抜け毛は減らなかった
まず、残念ながら抜け毛は減らなかった。今となっては頭皮が目立つようになっている。もしかしたら、普通のシャンプーを使うよりは良かったのかもしれない。ただ、筆者が想定していた結果とはならなかった。相変わらず抜け続けた。
今回、石鹸シャンプーを止めたのは、いい加減痒みとフケが嫌になったからである。
頭の痒さとフケ
石鹸シャンプーを使用中、頭の痒さとフケに悩まされた。今思えば、この症状が出ていた段階で止めた方が良かったのかもしれない。ラベルにも、「異常が現れた場合は使用を中止して下さい」、と書いている。
ちなみに、病院に行くと脂漏性皮膚炎と診断された。酷い時は、ステロイドや抗菌薬を使用して治療もした。確かに、薬を使っていると症状は治まる。だが、薬を止めると再び症状が出る。脂漏性皮膚炎は長引きますからね、と医者に言われながら病院に通ったものだ。
さて、頭の痒さやフケについて、石鹸カスが原因だった可能性がある。というのも、洗髪後に頭を触ると、すでに脂のようなものが頭に付いていたのだ。フケのようなものもあり、これが石鹸カスだったのかもしれない。どうやら、すすぎが甘いと石鹸カスが髪に残ってしまうらしい。
石鹸シャンプーは頭皮を洗いにくい
また、洗い方もまずかったかもしれない。石鹸シャンプーは泡立ちが良くなく、どうしてもゴシゴシ頭を洗えない。さらに抜け毛に悩んでいたのも加わり、摩擦を与えないように、フェザータッチで頭皮を洗っていたのだ。摩擦で髪が抜けるのを許せなかったわけである。
美容室のシャンプーを見ると、大量の泡で頭を包み、結構力を入れてゴシゴシ洗っているように見える。頭皮はある程度の力で洗うのが正解なのかもしれない。
まとめ
- 石鹸シャンプーを10年間使ったが、抜け毛が止まることは無かった。
- 地肌に良いというイメージもあるが、筆者の場合は痒みやフケが出た。
- 頭皮に石鹸カスが残りやすい。
- 頭皮を洗いにくい。