エヴァンゲリオンのガイナックスが潰れて消費社会に思いを馳せる

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エブァンゲリオンで有名なガイナックスが潰れた。筆者はエヴァンゲリオン以外はあまり知らないが、ふしぎの海のナディア、トップをねらえ!、プリンセスメーカー、などヒット作は沢山ある。とはいえ、ヒット作があってもガイナックスは潰れてしまった。何がダメだったのか?

なぜガイナックスは潰れた?

ガイナックスが潰れたのは、単に経営の失敗が原因らしい。今の時代、例えヒット作があったとしてもその版権だけでは経営が成り立たないのだろう。エヴァンゲリオンのヒットで一時的に潤ったものの、その後すぐ、何と2000年代には資金がショートしていたというから驚きである。
ガイナックスのような会社のビジネスモデルは、以下だと思われる。
  • 作品をヒットさせる
  • 版権を利用したグッズ販売
ところが、2012頃からは作品権利の売却を開始した。生命線であるはずの権利の売却―。この頃になると、その場しのぎに資金を回す状態となっていたのだろう。ちなみに、エヴァンゲリオンの権利は庵野監督のカラーと言う会社に渡ったようだ。

エヴァは思春期に響いた

エヴァンゲリオンが流行していた頃、筆者は思春期真っ最中だった。だからこそ、エヴァの持つ先駆的な雰囲気、お洒落なカットイン、魅力的なキャラクター、死海文書などの宗教的要素、クローン人間などの科学的視点、これらは大いに響いた。
よくあるラブコメに似た雰囲気を持ちつつ、「よく分からない事」がエヴァの魅力であった。当時はまだインターネットを自由に使えず、ロンギヌスの槍、リリス、リリン、などの単語の意味を書店で調べたものである。
ところで、これらの「よく分からない事」は、TVシリーズでは全て放置された。何も回収されない、そもそも回収する気も無かったのかもしれない。だが、不思議なものでそれがますますエヴァの魅力となった。色々な解釈が生まれたものだ。
成人後にエヴァの新劇場版を見たが、思春期の頃のような感動は無かった。若い頃だからこそ理解できる感覚は確かにある。今となっては「よく分からない事」に興味が湧かず、むしろ分かりにくいことを責め立てる始末である。

ヒット作があっても厳しい時代

社会は消費する物を求めている。近年でも、NARUTO、ワンピース、進撃の巨人、推しの子など、メガヒットした作品が沢山ある。内容でヒットしたものもあれば、それ以外の装飾、例えば歌、曲、SNSでの拡散などでヒットしたものもあるだろう。
驚く事に、これらは1、2年もするとメディアで見なくなってくる。1つの作品を消費した後は、また他の作品を消費したくなるのだ。アニメや漫画だけでなく、アイドル、歌手、タレントなどもそうだろう。次から次へと、新しい物が出てきて、それを消費する。
エヴァが流行した時代もその兆候はあったが、今ほど消費スピードは速くなかった。色々な技術革新により、作品の制作スピードが上がった結果、今の状態になったのだろう。
そうなると、1つのヒット作が出たとして厳しい物がある。今までは作品を味わい、その余韻に浸りながらグッズ、CD、映画、ああでもないこうでもないという評論、色々な楽しみ方が出来た。今はそんなことは待ってくれない。もう、次の作品が待っているのだ。

ヒット作を利用する

最近、新しい世代に向けてか古い世代に見てほしいからか、旧作品を上映している事がある。タッチ、ガンダム、スラムダンク、ドラゴンボール…。これらは確かに面白く、消費と言うよりは作品を味わって楽しんでいる。ヒット作の再利用は、供給側は低コスト、受け手も楽しい、というウィンウィンの方法ではある。
また、未だに続く戦隊ものや、仮面ライダーシリーズ。確実にヒットする作品として、永遠に続いている。シリーズ化すると面白くなくなる、と言う声も多いが、上手く出来ればかなり強力な収益源となる。制作者にとってのゴールはこのシリーズ化なのかもしれない。

まとめ

エヴァンゲリオンというメガヒット作があるガイナックスさえ潰れる時代―。今の時代、1つのヒット作だけでは乗り切れない。消費社会では次々に新しい物が好まれる。時代に遅れ、メガヒットを生んだ会社が潰れるのは、素人目にも悲しい。上手く乗り切ってほしいという切実な願いもある。
とはいえ、再放送でエヴァを見る日も来るだろう。もしかしたら、デジタルリマスター版が開発されているかもしれない。ヒット作にはやはりヒット作たる所以があり、味わい深い。筆者のような世代には、装飾の多い新しい物よりも、古い物の方がしっくりとくる。時代や盛者必衰を感じるのもまた、味わい深い物である。

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